1ルームマンション リノベーション Room Ko
東京都港区にあるマンションの一室のリノベーション案件である。
都市にはかつて、場所の終焉といえる、「あの場所は怖い」というような気配を感じられる場所があった。あるいは世界が裏返ってしまうようなおどろおどろしい「孔」があった。そういう場所は、土地勘か、もしくは気配で、誰しもが察知できた。 現在の大都市を見渡すと、そのような場所はすぐには見つからない。どこを切っても同じような機能と現実がひたすら続く。あの「孔」はどこかに消えたのか?そうでもない。なんでもない「普通」のマンションの個室に、または住宅街の一室に収まっただけだと考える。広大な大都市のグラデーションの中に散在する「孔」として存在価値を見出しているだけなのだ。 犯罪の少なからぬ部分はこうした「普通」の場所で起きている。 場所の終焉が「共同性」の解体で起きているとすれば、その解体はおそらく「普通」の場所で起きているのではないか。「普通」があるから奇人は奇人でありうる。奇人が住む街もどこかに消え、互いが互いにとって「奇人」に見えてしまう、そんな「普通」が広がっている。 巨大な「普通」のマンションに「孔」を開ける。 ① 壁・天井:モルタル仕上げ(場末の気配) ② 床:木毛セメント板(悪場所の気配) 場末や悪場所は原始的である。原始的な「孔」をイメージし、解体されたマンションの一室に挿入することで「普通」をデザインした。

 

Room Ko

[2017.10] Interior Design
Tokyo, JPN

所在地:東京都港区
専有面積:25.4㎡ + 6.43㎡(バルコニー)
階数:3階
クライアント:株式会社タスカ
​照明計画:アキヤマデンキ株式会社
施工:City Life Co., Ltd.

principal use:apartment
total floor area:25.4 ㎡ + 6.43㎡
number of stories:5st floor / 8 stories
client : TUSKER.Co.Ltd
lighting design:Akiyama Denki
construction:City Life Co., Ltd